これさえ分かっておけば本格謎解き公演も怖くない!謎解きの流れを総ざらい
今回は、「謎解きイベントやリアル謎解きゲーム、リアル脱出ゲームって具体的にどんなことをするの?」というお話です。
※「謎解き」「謎解きイベント」「謎解き公演」「リアル謎解きゲーム」「リアル脱出ゲーム」など、似た言葉があり、定義が明確なものも不明確なものもあります。当ブログでは、実は意識的に使い分けていますが、今回はざっくりと捉えてもらう為に敢えて併記しています。
謎解きイベントは、通常ネタバレ禁止です。
そのため、ネット上で感想を探しても「楽しかった!」「よく出来ていた!」のような抽象的なものが多くなってしまいます。
これだと、具体的にどんなことをやっていて、何が楽しいのか、特に参加したことの無い人には伝わりづらいと思うんですよね…。
というわけで、今回は特にイメージしにくいと思われるホール型とルーム型の謎解きの大まかな流れを書いてみたいと思います!
もちろん、特定のイベントのネタバレは含みません。
【この記事はこんな人にオススメ】
・謎解きイベントに参加してみたいけど、様子が分からず不安…
・謎解きイベントの流れと楽しみ方を知りたい!
※「ホール型」や「ルーム型」という言葉はイベントページに書いてあることが多いので、自分で分類できる必要はありませんが、そもそもの違いなどが気になる方はこちらの記事の解説も併せてご覧ください。
謎解きイベントの流れ(ポイント編)
まずは、大まかな流れと各ステップでのポイントだけ纏めるとこんな感じです。
0. チケット確保
前売券でおトクかつ確実に!
↓
1. 会場到着~受付
全員揃って早めに受付!
↓
2. 公演開始前
ストーリー&ルールの把握! メンバーとの交流!
↓
3. オープニング
状況の正しい理解! 司会者からのヒントも逃さない!
↓
4. ゲーム開始~序盤
ラストに時間を残すためのスタートダッシュ!
↓
5. ゲーム中盤
状況変化についていく! 重要な情報は共有!
↓
6, ゲーム終盤
全ての情報をもとに前提とクリア条件を整理!
↓
7. 解説、成功チーム発表、エンディング
全力で喜ぶ or 悔しがる、そして称え合う!
具体的に各ステップでは何をするのか、詳細は次の項目で…
謎解きイベントの流れ(詳細編)
0. チケット確保
ホール型もルーム型も、基本的には事前にチケットを確保する必要があります。
多くの場合は専用のチケットサイトを使います。
サイト上で予約だけして決済は当日会場にて行われる場合と、決済まで事前に完了する場合がありますので、詳細は個別のイベントサイト等を確認しましょう。
早いものは、イベントの数か月前からチケットが発売されるものもあります。
前売券が完売しなかった場合には当日券が会場で購入できるので、当日ふらっと参加することもできますが、確実に参加したい場合は前売券を確保しておきましょう。
前売券のほうが価格も安いですしね!
1. 会場到着~受付
会場に着いたら、事前に確保したチケット(紙 or QRコード等)を提示して受付しましょう。
事前に予約のみして当日決済の場合には、ここでチケット代金を支払います。
その後、会場内に案内されます。
ホール型公演では複数チームが同時に参加するので、1つのグループが1チームの人数に満たない場合は、複数グループが同じチームにされます。
(例えば6人1チームの謎解きに2人組で参加した場合、先に来ていた1人の参加者と、後から来た3人組の参加者という3グループで1チームになったりします。)
チーム分けはその場で運営スタッフにお任せすることになるので、友達同士などで同じチームになりたい場合は全員揃ってから受付に行くようにしましょう。
また、会場に多くのグループが集まってからだとチーム割の選択肢が減るため、状況によっては5人組が2人と3人に分けられて既に来ているグループとチームを組むことになってしまう可能性もあります。
そのため、受付は早めに済ませるのが無難です!
ルーム型では、基本的に1回の公演に参加するのは1チームのみなので、指定された時刻までに全員が受付を済ませさえすれば、チームが分かれてしまうということはありません。
グループが1チームの人数に足らない場合、他のグループと一緒に1つのチームとなる点はホール型と変わりませんが、もしチケットが売れていない場合は集まった人数のみで参加することになります。
(例えば、10人1チームのグループに5人組で参加して、別の3人組と遇わせて8人になったがそれ以上参加者がいない場合、8人1チームになります。)
2. 公演開始前
会場に入ると、事前にその謎解き公演のストーリーや登場人物などの書かれた紙を配布されることが多いです。
重要な情報が書かれていることもあるので、ゲーム開始前にしっかり読んでおきましょう。
逆に、始まるまで触れるなと言われたものは開けてしまったりしないように注意です。
また、当日初めて会う人と同じチームになることもあるので、その場合は出来る限りチームメンバーと交流してみましょう。
その後、運命を共にする仲間ですし、仲良くなっておいた方がゲームも楽しいはず!
(とはいえコミュ力に自信がない…という方も、大丈夫です。ゲームが始まればきっと自然と協力できます。)
3. オープニング
開演時刻になると、オープニングが始まります。
ホール型の場合は、主にスクリーンにストーリー映像が流れるなどして、自分たちが何者でどんな状況にいるのかが明かされ、物語の世界に引き込まれていきます。
ルーム型では、スタッフ/キャストによる寸劇(?)が入ったり入らなかったりします。
いずれのタイプでも、その後司会者から状況の整理とゲームのルール、注意事項などが説明されます。
一時現実に戻る瞬間ですね。
ただ、ここで状況やルールを正しく理解しておくことはとても重要である上、司会者が最後の謎に関するヒントを口にすることも多いので、しっかり聞いておくのが吉です!
4. ゲーム開始~序盤
いよいよゲームスタートです。
慣れた人だと、ここで「よろしくお願いしまーす!」と言いながらスタートを切ります。部活みたいですね。
ホール型では、ほとんどの場合、ゲーム開始前から机上に置かれていた(けど触れるなと言われていた)封筒を開けるところから始まります。
封筒にはチーム人数±αくらいの枚数ぶん、1枚で完結する謎と、その答えを記入する解答用紙が入っています。
ストーリーや特殊なルールなどが書かれた紙が入っていることもあります。
ルーム型では、まず探索です。
ホール型なら封筒に入っていた謎も、解答用紙も、探さなければ出てこない場合が多いです。
いずれのタイプでも、序盤のほうが謎も簡単なので、できるだけここで時間を稼いで最後の謎に時間を残せるようにするのが成功の鍵です。
チームの役割分担が上手くハマり、解答用紙がどんどん埋まっていくのは気持ち良い!
5. ゲーム中盤
初めの謎を解いて答えを解答用紙に埋めたら、太枠や丸数字、矢印などで示された箇所の文字を読みます。
ホール型ならそれを指定の紙に書いてチェックポイントと呼ばれる会場内の特定の場所に提出します。
提出した答えが正しければ、新たな封筒を渡されたりして、ステップが進みます。
(間違っていてもゲームオーバーになることはなく、考え直しましょう、などと言ってくれます。)
封筒の中には最初と同じような複数の謎、解答用紙、追加のストーリー、アイテムなどが入っているので、またこれらを解きます。
これを何度か繰り返します。
ルーム型では、解答用紙の指定箇所を読んだら特定のアクションをとれとの指示になっていることが多いです。
チェックポイントが存在しない代わりに、正しいアクションを行うことができれば、(室内で参加者の動きをチェックしているスタッフによる無言の判定と合図に従って、)仕掛けが作動するなどしてステップが進みます。
ルーム型では、これを繰り返すというよりは別の新たな課題に直面することが多いですが、今まで入れなかった場所に入れるようになり、探索からやり直して初めと同じような流れになることもあり得ます。
状況の変化や出てきた情報は、ゲームを十分堪能する為にも最後の謎を解くためにも非常に重要です。
チーム内で分担しながらも、ストーリーや後で必要になりそうな内容を中心にしっかり共有するのがポイントです。
自分たちが謎を解くのに従って物語が進んでいくのを楽しみましょう!
6. ゲーム終盤
中盤の流れを突破していくと、徐々に情報がある一点に収束していきます。
それは、「どうすれば現状を打破できるのか」です。
何か問題のある状況に陥ったところからゲームはスタートしているので、その問題を解消する(閉じ込められた部屋から出る、など)ことでゲームクリアとなります。
ゲーム開始前も含めて、ここまでのストーリー、謎、アイテムなどを全て踏まえて、クリアの方法を考えます。
ホール型では、最終解答を解答用紙に書いて提出することでゲーム終了となりますが、それが正しかったかどうかは、制限時間終了後まで知らされません。
また、それまでのチェックポイントへの提出と異なり、最終解答の提出は一度きりでやり直せないことが多いです。
時間が余ったら、それまで解いてきた謎をチーム全員で見返していくのがオススメです。
ルーム型では、正しいアクションをとる、若しくは実際に部屋から出た時点でクリアとなります。
「今、どんな状況で、クリアの為には何をどうしたいのか」「自分たちにできること/できないことは何なのか」といった前提を整理しつつ、成功条件を満たす方法を組み立てるのがポイントです。
必要な情報は全て提示されているはずです。
(見つけられていない可能性はありますが…)
最後にして最大の謎を解き明かし、隠された真実に辿り着けた時の快感はたまらない!
7. 解説、成功チーム発表
制限時間が経過すると、最後まで到達しているか否かに関わらずゲーム終了です。
司会者が再登場し、途中の主要なポイントと、最後はどうすれば良かったのかといった解説が行われます。
ホール型ではその後、その回に参加したチームのうち成功したチームが発表されます。
さらに、スクリーンにエンディング映像が流れて終了です。
ルーム型では、成功・失敗は既に自分たちで分かっているので、成否発表はありません。
失敗した場合、到達できなかったステップを実際にやらせてもらえることもあります。
エンディング映像などは通常ないので、これで終了です。
成功したら全力で喜び、失敗したら全力で悔しがりましょう。
どちらの結果でも、共に戦ったチームメンバー同士で称え合うのを忘れずに…
長くなりましたが、一般的な流れとしてはこんなところです。
特に、当日会場で初めて会う人とチームを組むとなると不安に思ってしまう人もいるかもしれませんが、これだけ分かっていれば、十二分です。
初めてでも自信をもって経験者顔で参加できます。
そして、楽しさは文字では伝わりきらないし、楽しみ方も人それぞれなので、実際に参加してみるのが一番。
きっと事前の不安など吹き飛ぶほどの体験が待っているはず…
まずはステップ0、チケットの確保からですよ!
オマケの謎
まずは前回の解説から。
(まだ問題を見ていない!という方はこちらからどうぞ。)
「和同開珎」と呼ばれるパズルでした。
和同開珎とは、上下左右の漢字とそれぞれ組み合わせて4つの熟語ができるよう、中央に入る漢字1文字を答えるパズルです。
名称の元になったのは、20年前までは日本最古とされていた貨幣。中央に開けられた四角い穴の上下左右に和同開珎という4字が入るというデザインから、見た目が似たパズルの名前に使われたものと思われます。日本最古、という点についてはその後の発見により現在では諸説ある状態のようですが、中央に漢字を入れて4つの熟語を作らせるために四角い穴を開けたわけではないことは確かです。
①に「角」を入れると、頭角、鈍角、角質、角笛、②に「虫」を入れると鈴虫、幼虫、虫害、虫酸、という4つの熟語をそれぞれ作ることができます。
「答えは漢字1文字」とあるので、答えはこれらを組み合わせて「触」でした!
そして、今回の謎はこちら。
解答・解説は次回。では!