なぞときロジック

各記事にオマケ謎ついてます。 読んだら成功率が上がるかも…!?

様々な困難を乗り越えてミッションを遂行せよ! 『南スーダン救出作戦』(タカラッシュ)の感想

今回は、厳しい状況の中より多くの人を救うことを目指す『南スーダン救出作戦』の感想です!

 


【こんな人にオススメ】

・次々とミッションをこなしていくタイプのゲームが好き!

・謎解きを通じて普段触れられない世界を知りたい!

 

 

この公演、初演は2019年3月でしたが、2019年10月にセミナーとの2部構成プログラムで再演されます!

(謎解きのみの参加も可能なようです。)

 

詳しくはこちらをご確認ください。

NPOインプットサロン #6『ビジョン・ミッションを体感する!参加したくなるゲームの作り方』 | Peatix

 

感想で書きますが、身近ではないものでも「体感」をもって学べる、という点で謎解きの果たす役割が大きいと感じたので、セミナーの内容にも興味が沸きます!

 

 

  

 

 

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/3/24(日) 10:00 
公演名: 南スーダン救出作戦 ~答えは変えられる~

制作団体名: タカラッシュ
タイプ: ホール型
制限時間: 60分
チーム人数: 4人

価格: 無料 (初演時。再演はhttps://peatix.com/event/1307717?lang=ja参照)

 

体感難易度:  4/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

初演時公式サイト: 

http://www.takarush.jp/promo/msf/

 

 

ストーリー

世界で一番新しい国、南スーダン

人道危機が広がり、約200万人の人々が避難民となった。
アナタはここに国境なき医師団のスタッフとして派遣された。

その使命は、数日前の戦闘によって大きく破壊された北東部において、被害状況を調査し、病院や国内避難民キャンプで医療援助をして、一人でも多くの命を救うこと。

なお、現地は依然として非常に危険な状況にある。
細心の注意を払ってミッションにあたること。 

(初演時公式サイトより引用)

 

国境なき医師団とのコラボってどうなるんだろう、と思いつつも、無料だし、タカラッシュだし、ということで参加を決めたのでした…

 

 

 

感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

 

 

公式サイトにもあるように、チーム4人でそれぞれ4つの異なる役割を担うため、誰が何を担当するかを決めます。

 

 

ルールや注意事項の説明を聞くと、ゲームスタート!

 

 

 

序盤から、通常の謎解き以上に役割分担が重要です。

 

また、焦燥感や緊迫感の中でも冷静にミッションをこなしたり、適切に優先順位をつけなければならないことも。

 

謎自体は難しくないのですが、そんな状況の中で自分の役割を全うするのに精一杯で、仲間が何をやっているのかすら把握できていない時間さえありました。

 

 

そして、あっという間に制限時間が終了!

 

 

 

果たして結果は…

 

 

 

 

3位!

(こちらも公式サイトにあるように、多くの「希望の種」を集めることが目的であるため、成否の概念はありません。また、上位チームは発表されたものの、これを競うことを主眼としたものではありません。)

 

 

途中、焦りからか普段ならできるであろうことができなくなっている場面がいくつかありました。

 

しかし、それもまさにこの公演の狙いなのでしょう。

 

国境なき医師団による医療・人道援助では、時が経つにつれて救える命が減ってしまう状況下で、しかも、様々なトラブルや危険に晒されながら活動することになる、と解説で触れられていました。

 

様々な困難による重圧や焦りと闘いながら支援活動を遂行することの難しさを疑似的にでも味わえたことは、とても学びが深かったように思います。

 

また、サブタイトルである「答えは変えられる」という言葉にも強いメッセージが込められていました。

 

謎解きをやったことのある人なら、このフレーズが謎解きにおいて持つ意味は想像がつくと思いますが、この公演においてはまた別の重要な意味を持ちます。

 

全体テーマや事前の映像資料によって南スーダンの実情を学び、謎解きを通して国境なき医師団の活動の一端を知ることで、そのもう一つの意味を実感しました。

 

具体的な捉え方は人それぞれだと思いますが、だからこそ多くの人がそれについて考えることに意義があるのだと思います。

 

 

謎解きを通して国境なき医師団の活動を体感する、『南スーダン救出作戦』でした!

 

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

 

他の紙に隠れて問題の一部が見えなくなってしまったようです。

紙をどかしても良いのですが、せっかくメタ解き記事の謎なので、このままメタ解きしてみましょう。

 

どうやら、赤丸で示された部分の名称を解答欄に埋めていけば良さそうです。

 

日本語の「ひじ」や「はら」では明らかに字数が足らないので、英語にしてアルファベットで埋めることを考えます。

すると、Bはelbow、Cはstomachになりそうです。

 

解答欄の上方も下方も隠れているので、どう埋めていくか確定できませんが、少なくとも左から1列目と4列目にはBもCも入らないことは分かります。

 

見えているマスの数が5と6なので、2列目にelbow、3列目にstomachを入れて素直に左からアルファベット順で埋めると仮定して進みましょう。

 

すると、腕と頭部の赤丸が残ります。

今度は字数が3と4だというのは見えているので、赤丸に対応する英単語としてarmとheadを採用すれば解答欄を埋められそうです。

 

3文字のarmを1列目に、4文字のheadを埋めて矢印の箇所を読むと、「meta(メタ)」。

 

記事本文に書かれていた通り、4つの単語は人間の身体部位で一貫しているし、答えの単語は記事テーマに沿っているので、初めの仮定も問題なかったようです。

 

よって、答えは「meta(メタ)

 

 

 

…ではありませんよね。

 

 

よく見ると、4列目の一番下のマスの右隣には、まだマスがあることが分かります。

しかも、答えになる部分を指すはずの太枠も、4列目の右側の縦線にはなく、さらに右に続くことを示しています。

 

また、解答欄のマス目の上に、どの単語を埋めるかを示すアルファベットが並ぶはずが、それはありません。

並んだマスのうち最も高い位置に合わせて横一列にアルファベットがあるにしても、見えている中で最も高く位置する1列目や4列目の上にも丸々1マス分以上のスペースが 空いていることにはやや違和感が残ります。

 

これらから導かれる仮説は、「解答欄は4列ではなく、5列目(以降)があるのではないか。しかも、その中には、1列目や4列目より1マス(以上)高い位置から始まる列があるのではないか。」というものです。

 

 

しかし、埋めるべきものを指していた赤丸は4つしかありません。

つまり、赤丸が足らない…

一体どこに隠されているのでしょうか。

 

 

ここで、発想を切り替える必要がありました。

赤丸が見つけきれていないのではなく、1つの赤丸に2つのアルファベットが振られている、と。

 

そうだとすれば、可能性があるのは赤丸を指す矢印の端が見えていない腕と頭部です。

 

スペースからして、4列目より右に列があるとしても2列、また、上にマスが入るとしてもプラス2マスまででしょう。

さらに、先程の仮説から、もし5列目が1列目・4列目より高い位置から始まっている列だとすれば、5列目の最も下のマスの位置は確定しているいるため、入るのは5〜6文字の単語です。

 

そして、既に埋まっている"meta"に1文字若しくは2文字加えて一般的な単語にしなければならないことも踏まえる必要があります。

 

さあ、Eに当てはまる単語は何でしょう?

もちろん確定できる筈はありません。

候補がありすぎますね。

(赤丸との対応まで考えるとそこまで多くないのですが、このフレーズを「そのまま」使いたかったので…)

 

 

そんな時は、公演でいえばオープニングでのヒントに当たる(?)記事本文も思い出すと…

 

 

 

解答欄はこう埋まります。

 

 

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記事本文、 例1で挙げた「スマイル」ですね。

 

というわけで、答えは「metal(メタル)」でした!

 

 

正直あまり綺麗に正解させる気がないオマケ謎でした。

"meta"に1文字または2文字加えてできる一般的な英単語は"metal"しかないので、Eに何を埋めるか分からずとも、答えはまさに「メタ解き」することができたわけですが…

 

メタ解き記事の謎なので、寛大な心でお許しください。

 

 


そして、今回の謎です。

 

 

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解答・解説は次回。では!

【閲覧注意】禁断の裏技⁉︎ メタ解きの極意

Twitterの記事優先度アンケートでなぜか圧勝してしまったので、今回はテーマは「メタ解き」です。

 


本来の解き筋を無視して強引に謎を解いてしまうメタ解き。

(と、ここでは定義します。)


これは非常に強力であると同時に、大変危険です。
少しでも不安を感じたら、ここで戻るボタンを押して引き返すのも勇気です。

 

 

メタ解きは、あなたにとって謎解きを楽しめなくする原因の一つとなり得ます。推計によると、メタ解きストは謎が解けていないのに先へ進めてしまう危険性が非メタ解きストに比べて約2倍から4倍高くなります。
メタ解きは、あなたの周りの人、特に同卓のチームメンバーなどに悪影響を及ぼし得ます。メタ解きの際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう。
人により程度は異なりますが、解けていないのに解けてしまう快感によりメタ解きへの依存が生じ得ます。
(参考: https://ja.wikipedia.org/wiki/たばこ警告表示

 

 

 


これだけ書いておけば大丈夫ですかね。


では…

 

 

 

 

 

小謎はどうメタる?

まずは、小謎のメタ解きです。


全てのベースとなるのは、【限られた文字から答えの単語を予測する】こと。基本のキですね。

 

例を挙げましょう。

 

例1)
答えは、〇〇イ〇。

 


さあ、答えは何でしょう?

もちろん確定できる筈はありません。

候補がありすぎますね。

(そもそも候補があまり浮かばない、という場合は、クロスワードパズルで鍛えるのが効果的です。)

 

 

ただ、これ以外に何も情報がない場合でも、正解する確率を上げる方法はあります。

 

それは、極力一般的かつ答えとして選ばれそうな言葉を思い浮かべること。

 

多くの人が知っていそうで、仮に英語だとすれば中学までに習うもの。
そして、どちらかといえばポジティブな言葉などがそれに当たります。

 

謎を作る側も「そんな言葉しらねーよ!」と言われたくはないはず。
それに、どんなに賢い制作者さんだって人の子です。
何も制約がなければ、思い浮かびやすく且つ好印象な言葉を答えにしたくなるのが人情というものでしょう。

 


ちなみに、ここでの想定解は「スマイル」でした。

同じく英単語をカナ表記した「アライブ」と比べると分かりやすいかもしれません。

どちらも3文字目が「イ」という条件自体は満たしますが、形容詞の「アライブ」よりも名詞の「スマイル」のほうが一般的には答えになりやすいと考えられ、「スマイル」は中学2年で習うのに対して「アライブ」を習うのは高校2年です。
「生きている」ことも大事ですが、どうせなら「笑顔」のほうが気持ち良いですしね。

 

 


次は、これを少し発展させます。


先程は「これ以外に何も情報がない」と仮定しましたが、公演において通常そんなことはありません。

 

複数ある小謎のうちには解けるものもあるでしょうし、公演のテーマだってあります。

 

そこで使える可能性があるのが【答えの法則性を読み取る】ことです。基本のホですね。

 


先程の例に少し情報を加えます。

 

例2)
答えは、〇〇イ〇。
他の小謎の答えは、「ソルト」、「ハーブ」、「ビネガー」。

 


今度はどうでしょう?

 


多くの人が「スパイス」を答えと予想するのではないでしょうか。

公演のテーマが料理であれば、ほぼ間違いありませんね。

 

 

 

…基本のンに当たるものは思い付きませんでした。

 


ただ、対象を限定するならば、もう少し方法はあります。

 

例えば、迷路やパズル、覆面算。
これらは元々「試行錯誤」や「仮定」により解くものがある上、盤面や対応表に候補となる文字が初めから書かれているため、メタ解きとの相性が良いです。

 

具体的には、迷路なら分岐で「こたえは…」となりそうな方へ進んだり、パズルや覆面算なら単語ができそうな文字の組み合わせに基づいて仮置きしてみることが可能です。

 

また、答えの字数に対して拾えと指定されている文字が多そうな場合は、一度指示文を挟むだろう、と予測することもできます。

文字が盤面などにあるからこそ、直接答えが見えないように指示文を噛ませるわけですが、そのことさえもメタに使う、と。

 

その場合、指示にありがちな、迷路の行き止まりやマス目の四隅、対角線の文字を拾ってみるという方法が考えられます。

 

 

 

中謎はどうメタる?

続いて中謎です。
ここでは、最も一般的な「小謎の答えを解答欄に埋めて指示文を導く」というステップを考えてみます。

 

このステップのメタ解きは、小謎の応用です。

【限られた文字から答えの単語を予測する】ことが基本なのは変わりません。

 

予測する対象が「単語」から「文」に変わるため、難しくなるようにも思えますが、ただの「文」ではなく「指示文」であることを利用しましょう。

 

 

まず、指示というからには動詞の命令形である「…セヨ」「…ヨメ」「…キレ」「…ロ」などで終わることが多いと考えられます。

 

また、動詞があるならその目的語が含まれる場合も多いでしょう。


「ヨメ」なら「モジ」、「キレ」なら「セン」というように、動作に呼応する対象は何かといった視点での予測もできます。

 

さらに、これはメタ解きの方法自体というよりは、メタ解きを前提とした戦略の採り方、とも言えますが、【どの文字が知りたいか考える】ことも有用です。

 

また一つ例を挙げます。


例3)
      ↓
A.    ドア
B.     〇〇〇〇
C.     センメンジョ
D.    ゲンカン
E.        〇〇〇〇
F. トイレ


BとE、どちらを優先して解きますか?

 

 

もちろんBですよね。

 


恐らく指示された動作は「線切れ」でしょう。
ただ、このままではその対象が赤線なのか青線なのか分かりません。

 

この場面では、Eが「キッチン」か「キョシツ」っぽいことはもはやどうでも良く、Bの特定を急ぐのがメタの観点からは正解と言えます。


そしてその際も、翻って小謎のメタ解き方法を使い、「オ」若しくは「カ」で始まる住居に関する単語、差し詰め「オシイレ」か「カイダン」あたりだろう、と想定しながら解くことができます。

 

 

今度はまた少し限定を加えて、得ようとしているものが4桁の数字と分かっている場合を想定してみましょう。

 

解答用紙が、
①チ②クナ③キ④⑤
まで埋まっているとすると、あとは①さえ分かれば「1679」か「8679」か確定できますね。

 

しかも、それが南京錠を開ける場面なら、①を解かずとも両方試してしまったほうが早いかもしれません。
変換表で言葉に変換する場面であるなら、両方変換して言葉になるほうを選べば良いだけかもしれません。

 

メタ解きには、状況に応じた思考も不可欠、ということですね。

 

 

 

 

大謎はどうメタる?

大謎までいくと、もはやメタ解きと正攻法の境界は限りなく曖昧になるようにも思います。

(正攻法っぽいものはこちらでも書いてみています)

 

 

大謎が出てくる前からストーリー上の違和感や特殊な記号・フォント・日本語表現等に気を付けておくのは、「本来の解き筋を逸脱して解く」という意味においてメタ解きとも言えますが、謎解き公演における「正当な注意」と思う人も多いでしょう。

 

 

これをもう少し「メタらしく」発展させるとすれば、【どうなれば綺麗か考える】ということになりそうです。

「自分が作るならどうする?」とも言い換えられます。

 

「せっかくこれがあるのだから、使いたい」、「これをこう解き直せたら凄い」といった観点からアプローチし、その導線や理屈、裏付けを後から探すイメージです。

 

 

 

結局のところ…

「メタ解き」と一口に言っても、ヤマカンに近いものから、かなりの確信を持って答えを出すものまで様々。

 

精度を上げたそれはもはや、(正規の解き筋を外れているとはいえ、)合理的推論や経験に基づく先読みに他なりません。

 

また、小謎メタではまず候補の単語を思いつかなければ話にならず、

中謎メタでは「いま何がしたいのか」、「何のためにこれを考えているのか」を念頭に置く必要があり、

大謎メタでは違和感に気付くことが不可欠でした。

 

そしてこれらの語彙力、大局観や注意力が重要なのはメタ解きも正攻法も同じです。

 

 

詰まるところ、メタ力はそれ単独で上がるものではなく、「謎解き力」と表裏で鍛えられていくのだと思います。(元も子もない結論)

 

 

とはいえ、方法論的なもので補える部分は今回ある程度挙げられたつもりなので、用法・用量守って正しくお使いください。

 

 

最後に…

特に制限時間に迫られる公演では、ラストまで楽しむ為にメタを使うのもやむを得ないことは多々あります。

 

そんな時は、一つ一つの謎や導線、バランスを緻密に計算してくれている制作者さんへの感謝を忘れずに、心の中で合掌してから、バンバン飛ばしましょう。

 

 

では、良いメタ解きを!

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

 

タテ・ヨコ・ナナメの線がところどころカラフルに塗り分けられています。

 

赤、緑、青、ピンク(マゼンタ)、水色(シアン)という配色から混色の謎らしいことが分かります。

 

さらに、よく見ると上から2本目の横線が消えており、そして問題文の「?」が赤、青、緑(光の三原色)であることから、加法混色だと考えます。

 

「?」が示す赤、緑、青を含む線(赤・マゼンタ・白、青・シアン・白、青・シアン・白)を順に見ると、それぞれカタカナのナ、カ、マ、と読めます。

 

よって、答えは「ナカマ(仲間)」でした!

RPG色の強い公演だっただけに、RGB、ということで…

 


そして、今回の謎です。

 

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解答・解説は次回。では!

成功率は脅威の5%未満!『勇者が民家におしよせた!』(マスタッシュ)の感想

今回は、立川に待ち構える超難関公演、『勇者が民家におしよせた!』の感想です!

 


【こんな人にオススメ】

・とにかく解いて解いて解きまくりたい!
・成功率5%未満の難関に挑みたい!

 

 

 

この公演は、2019/9/29(日)で終了することが発表されました。

ご興味のある方はお急ぎを…!

 

 

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/5/18(土) 15:10
公演名: 勇者が民家におしよせた!

制作団体名: マスタッシュ

タイプ: ルーム型
制限時間: 60分
チーム人数: 6人

価格: 3,000円/人 (当日券は+500円, 平日学割は500円引き)

 

体感難易度: 9/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

公式サイト: 

https://www.trickbox.info/shop/tachikawa/yumin/

 

 

ストーリー

あなたたちは選ばれし勇者一行。

魔王を倒すため日々モンスターを倒し、レベルを上げる日々に明け暮れていた。

町に戻れば歓迎ムード。

勇者はそれをいいことにあることをしていた。

民家のタンスや引き出し、ツボや宝箱に至るまで、調べに調べて見つけたアイテムは自分のものとしていた。

町の人達は何も言わなかった。

勇者が次に発した言葉は

『次は、あの家だ!』

(チケットサイトより引用)

 

 

この公演は、2019年4月にスタートした公演ですが、それから約1ヶ月、成功チームが出ませんでした。

 

難易度が高いと聞くと燃える私…初成功チームになってやろうと挑戦を決めました。

 

その後、公演参加までの間に成功チームが出てしまったものの、タイムはギリギリ。

そこで、目標を「2チーム目の成功&最速成功」に微修正し、魔物巣食う立川の地へ向かったのでした…

 

 

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 画像は挑戦時のものです

 

(記事投稿時点でも、およそ160チームが挑戦して成功は僅か6チーム(約3.8%)です。)

 

 

感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

オープニングムービーなどは無いため、分厚いヒント集を渡されて簡単な注意事項を聞くと、早速ゲームスタート! 

 

 

前評判通り、それほど広くない部屋に謎が溢れ返っています…

そして、暑い!!

参加当時は会場の空調が不調で、室温が高かったようです。

 

熱に浮かされそうになりながらも、何度も共に謎解き公演を戦ってきた6人で謎をなぎ倒すように進んでいきます。

 

そして、15分を残してラストへ。

 

 

 

しかし、ここにきて初めて深く悩みます…

悲鳴をあげる脳、迫るタイムリミット。

 

 

結果は… 

 

 

 

 

 

 

 

 

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失敗…!

 

無情にも制限時間の60分が終了。

しかし、その5秒後…

 

「あっ」

 

 

脱出しました。

 

本当に、あと5秒早ければ……悔しすぎる!!

「ガンガン使おう」と決めていたヒントも確認程度に1、2度見たのみで、道中ほぼ止まらなかったことを考えると、完全にラストにやられましたね。。

 

 

 

物量ばかりが取り沙汰されがちなこの公演ですが、個人的には別のところに難しさの本質を感じました。

 

それが、「答えから意識を逸らさせる巧みさ」です。

そしてこれは、難易度の高い公演に共通してある要素だと感じています。

 

もちろん、ひたすらに謎の量を増やしたり、導線を限りなく薄くしたりすれば難易度は上がりますが、それではただの「理不尽」になりかねません。

 

 

決定的な情報は提示しておきながら、それに気付かせない、埋もれさせる、散らばった点同士を結ばせない等々…

それでこそ「やられた!」という気持ちの良い悔しさに繋がるのだと思います。

 

その方法は公演によって異なりますが、今回は見事にそれを許してしまいました。

(物量による焦りというのも、その一つの要素ではあるわけですが。)

はー、、、今思い出しても悔しい。

 

 

道中の謎にもルーム型らしい仕掛けや面白さがあり、それでいてあのラスト。

全力で取り組み、全力で楽しんだ、非常に濃密な60分間でした。

 

 

解きまくった先のラストでまんまとやられてしまった、『勇者が民家におしよせた!』でした。

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

gokan89.hateblo.jp

 

左の絵は、カード上のものが積み重なった様子を表していました。

 

4組ある数字から、それぞれ特定していくと、トランプ(4スート×13枚)、百人一首(100首×読み札・取り札)、いろはかるた(48文字×読み札・取り札) 、花札(4種×12ヶ月)となります。

 

指定の丸数字に入る文字を拾って、答えは「ライバル」でした!

 

いろはかるたや花札の枚数はあまり一般的な知識ではありませんが、4×13や100という特徴的な数字を手掛かりに、分かるところから埋めていくような謎になっていました。

 

 


そして、今回の謎です。

この謎も、やや知識が必要かもしれません。  

 

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解答・解説は次回。では!

幅広い層の「楽しい!」がぎゅっと詰まった謎解き、『勇者と魔王と復活の石板』(ハードナッツ)の感想

今回は、多くの人に薦めたくなる謎解き、『勇者と魔王と復活の石板』の感想です!

 


【こんな人にオススメ】

・「これぞ謎解き」という驚きや閃きを味わいたい!
・テンポ良く次々と現れる謎を解きたい!

・冒険ものやRPGが好き!

 

 

 

今回の東京再演は終了してしまいましたが、再々演があることを願いましょう…!

 

 

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/8/9(金) 18:30
公演名: 勇者と魔王と復活の石板

制作団体名: ハードナッツ
タイプ: ホール型
制限時間: 40分
チーム人数: 4人

価格: 2,000円/人 (当日券は+500円)

 

体感難易度: 6/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

チケットサイト: 

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01gp2310diy6j.html

 

 

ストーリー

これは勇者が魔王を倒した30年後のお話。 
魔王の息子は、「復活の石板」を使って魔王を復活させようとしていた。 
勇者ハドナは魔王復活を阻止することが出来るのか…。

(チケットサイトより引用)

 

ハードナッツは、一つ前の記事でもご紹介した京都大学の謎解き制作団体さんですね。

(作品リストも再掲させて頂きます。)

https://hardnuts.jimdo.com/

 

この公演は、2018年に京都大学の文化祭である11月祭で行われた公演です。

 

 

感想記事が前後しましたが、私はこれが初のハードナッツ謎解き公演でした!

(前回記事の『神の審判』が2公演目)

 

プレイしたことのあるキューブ4つはどれも好きだったので、仕事を急いで切り上げて会場へ向かったのでした…

 

 

 

感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短めの注意事項説明が終わると、早速ゲームスタート!

 

 

序盤から、王道の謎解きでありながらも絶妙な一捻りのある展開。

慣れたメンバーにも「ありきたり」と思わせない工夫を感じます。

 

 

そして、この公演の目玉ともいえる中盤。

明快でテンポ良く進めるため「作業感」が薄く、後半へ進むほど良質な閃きも続きます。

これは気持ち良い!!

 

 

ほぼノンストップで進み、20分経過した頃にラストへ。

 

直後、気になった点を挙げると、チームメンバーがその考えを展開してくれ、方向性はすぐに決定!

そこから10分ほど議論を繰り返し、最終解答を確定…

 

 

 

 

さあ、結果は…

 

 

 

 

 

 

 

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成功!

 

 

結果を見ればスムーズでしたが、40分という制限時間が絶妙でした。

 

王道ながら一捻りある序盤、テンポ良く閃きの続く中盤、そして納得のラスト。

これらがぎゅっと詰まっていて、全てを楽しめないほど短くなく、間延びするほど長くもない時間設定だと思います。

 

また、特にラストは、謎解きに慣れていない人でも謎解き好きでも「なるほど!」と思えるはず。

これを体験したら、きっと色んな人に薦めたくなります!

 

 

謎解きの真髄がコンパクトに詰まった、『勇者と魔王と復活の石板』でした!

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

gokan89.hateblo.jp

 

 

ベン図によって集合が表されている…ように見えますが、どのようなグループ分けなのか全然分かりません。

 

そこで、集合ではなく3行の単語の並びと捉えて、各行のアルファベットを一続きとして良く見てみると、いずれも「左から読んでも右から読んでも同じ」(回文)になっています。

 

3行目は、"tenalpsdog ???splanet" となっているため、???に当てはまる単語を考えると、答えは「god」でした!

 


そして、今回の謎です。

この謎は少し知識問的な部分もあるので、検索が必要かもしれません。  

 

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解答・解説は次回。では!

神による神業の神公演!『神の審判』(ハードナッツ)の感想

今回は神の名に相応しい神がかり的公演、『神の審判』の感想です!

 


【こんな人にオススメ】
・謎のボリュームと質で謎解き公演は選びたい!

・美しい謎解きで、神に己の知恵を示したい!

 

 

 

今回の東京公演は完売してしまいましたが、再演があれば是非…!

 

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/8/11(日) 16:30
公演名: 神の審判

制作団体名: ハードナッツ
タイプ: ホール型
制限時間: 70分
チーム人数: 4人

価格: 3,000円/人 (当日券は+500円、)

 

体感難易度: 8/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

チケットサイト: 

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/018fpz10diyh2.html

 

 

ストーリー

ついに、審判の時が訪れた。
あなたが救われるための唯一の方法は、
神に己の「知恵」を示すこと。
天使と悪魔に導かれ、力の限りを尽くせ。

(チケットサイトより引用)

 

ハードナッツは、京都大学の謎解き制作団体さんです。

 

東京にいると公演参加のチャンスは限られるかもしれませんが、持ち帰り謎やなぞともカフェのキューブなどの作品は遊んだことがある方も多いのではないでしょうか。

https://hardnuts.jimdo.com/

 

 

私も遊んだことがあるのはほぼキューブでしたが、どれも非常に好きなものだったので、今回の東京公演は喜び勇んで参加を決めたのでした…

 

 

 

感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

会場に入ると、神秘的で神々しい雰囲気のメインビジュアルが映し出されており、どこか神妙な面持ちのスタッフさんたち。

 

そこから、程良く和ませてくれる場面もありつつ、簡単なゲーム説明を聞きながら精神を落ち着けたところで、ゲームスタート!

 

 

序盤から重めの謎も登場しますが、そこは謎解き慣れしたメンバー、神速で進んでいきます。

 

しかし、そんな中でも、チーム全員の口から漏れる「すごい…」「ヤバ…」といった言葉。

 

まだ公演中にも拘らず、ついそんな呟きをしてしまうほどの謎が次々に出てきます。

 

 

難所はいくつもありながら、各々が要所で閃いて、スムーズにラストへ…

 

 

 

 

しかし、大謎は一筋縄ではいきません。

様々な可能性を試しながら、次第に絞り込み…

 

 

 

これで良い…かな……?

 

 

最後まで神経を尖らせながら、制限時間の70分間を戦い抜きました。

あとは神に祈るのみ。

 

 

果たして結果は…

 

 

 

 

 

 

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成功!!!

 

 

非常に丁寧かつユーモアを交えた見事な解説を聞きながら、改めてこの神の所業とも思える謎解きを反芻します。

 

各ステップはそれ単独でも十分に面白く、気持ち悪いほど綺麗に作られているのに、それらが組み立てられて更に高次のものに昇華されているような構造。

 

単にめちゃくちゃな難易度や複雑さなのではなく、むしろ神に導かれるが如く気持ちの良い閃きをさせてくれるところがまた素晴らしい。

理屈の不完全さや曖昧さが全くないので、ストレスなく取り組めるのも良い謎の特徴ですね。

 

 

本当に、どこからどう作ればこんなものが作り上げられるのだろう…これが神通力というやつかな…

 

 

強いてマイナスの部分も挙げるとすれば、演出面でしょうか。

派手なムービーや感動的なストーリーなどを求める方は、物足りないと感じる可能性もあります。

 

個人的には、あくまで謎解き公演に求めるのは謎であって、演出面はあれば良いな、というものなので、全く気になりませんでした。

 

むしろ、ルール説明や解説で会場が沸く場面もあったので、それで十二分です。

 

 

これはもう、とにかく多くの人に経験してほしい!!

 

まさに鬼斧神工の神謎解き、『神の審判』でした!

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

 

 

四角形の中に数字があるものが2組あり、それぞれ「ソラ」と「クラベル」を表しているようです。

 

まず、「ソラ」のほうは何を表しているのか候補が複数ありそうですが(音階など)、「クラベル」は「比べる」だろうと考えられます。

 

ここで、「クラベル」を表す四角と数字に注目すると、左右に縦長の四角が並び、しかもそれらの四角と数字は同じものになっています。

 

さらに、「クラベル」がカタカナ表記であることも踏まえ、「比」という漢字が左右にカタカナの「ヒ」を2つ並べたものと見て、この縦長で左寄りの「6」が書かれた四角形は「ヒ」を表すものと推定します。


「左寄りの6」が「ヒ」を表す、これは何か。

ハ行は五十音順でいう6つ目の行に当たることを手掛かりにスマホフリック入力を思い浮かべると、数字の大きさが行、数字の書かれている位置が段を示すと考えられます。

 

これを「ソラ」のほうに当てはめると、縦に3つ並んだ四角形は上から「(1・上→)ウ」「(9・上→)ル」「(1・右→)エ」となり、「空」という漢字と同じ形に見えることから、この法則で成立しそうです。

 

問われているのは全て「9」の入った四角形3つ。

これらを同じように変換して、「ロ」「ロ」「ル」、四角形の配置に従って並べると「呪」という漢字に見えます。

 

例示で「比」が「クラベル」と送り仮名まで含めてカタカナ表記されていることから、答えは「ノロイ」でした!

 


そして、今回の謎です。

 

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解答・解説は次回。では!

【解説編】これで中謎と大謎も怖くない⁉︎謎 (8月3日記事の謎)

今回は、こちらの記事で出した謎の解答・解説です!

 

 

謎画像はこちら。 

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何やら似たような8×8マスの盤面が2種類、計3面ありますね。

まずはこれらが何を表しているのか特定します。

 

出題時の記事本文に「この一枚だけでは解けません」、「ブログ内の探索も必要」とあるので、過去記事の中を探します。

 

2種類の盤面には、それぞれ左下に矢印と"S"がついているため、これを手掛かりにしましょう。

すると、6/25と7/26の記事に次の2つの盤面が見つかります。

他には8×8マスの盤面はないことからも、これら2つと考えて間違いなさそうです。

 

(6/25の謎)

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(7/26の謎) 

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 1行目の指示に従って2つの盤面を重ねると、次のようになります。

(グレーの字と、斜め線が表す「鏡」が6/25の盤面)

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次は、「【ルール】」の確認です。

この隅付き括弧がオマケの謎に出てきたのもこの7/26のみです。

 

そのルールとは、「Sから★まで最短距離で進み、偶数番目に通った文字を読む。但し、(青線と赤線で表される)壁は通過できない」というもの。

 

斜めの青線は、線を突き抜けるようには通れないものの、方向によってはそのマスを通ることもできることに注意して最短経路を考えると、次のようになります。

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偶数番目の文字を拾うと、「あおのかがみうえ(青の鏡上)」。

そこで、鏡の上にある文字を左から右へ読んで…

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答えは、「かふぇいん(カフェイン)」

 

 

 

…では、ありませんでした。

 

 

 

 

本当の正解に辿り着くには、ある違和感に気付く必要がありました。

 

 

…やけに「?」が多い。

 

 

ここで、記事本文にあったこの言葉を思い出します。

これまでの記事にあった謎の傾向も踏まえつつ、最後まで考え抜けば、きっと大切なことに気付けるはず。

 

「これまでの記事にあった謎の傾向」とは一体何でしょうか。

 

違和感のあった「?」の数に注目して振り返ってみると、これまでのオマケの謎では、「?」の数とそこに当てはまる言葉を仮名若しくはアルファベットで表記した時の字数は一致していました。

 

最後の答えを表している「かふぇいん(カフェイン)」が答えだとすると、字数は5文字。

それに対して、「?」は7つあります。

 

 

なぜこんなことが起きているのか。

その手がかりは、ここにありました。

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この矢印です。

そもそも、字数を示したいとしても、7/26の謎がそうであったように、「導かれる答えは7文字」と書けば良かったはずです。

 

なぜわざわざ7/26と同じ「導かれる答え」という表現まで揃えておきながら、この矢印を使う必要があったのでしょうか。

 

これを念頭に、いま一度「これまでの記事にあった謎の傾向」を振り返ってみましょう。

これまでのオマケの謎において、矢印は何度も使われていますが、解説を含めても使われている矢印は全て「→」というもの、若しくは色付きで中の塗りつぶされたものでした。

 

しかし、この黒枠に中が白く抜かれた矢印が使われていたことがたった一度だけありました。

 

それが、この謎です。

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(謎の解説はこちらの記事に)

gokan89.hateblo.jp

 

この謎において、「⇨」(黒枠に中が白く抜かれた矢印)は、「単語を英語に変換(し、英字で表記)する」という変換規則を表していました。

 

これに従うと、「かふぇいん(カフェイン)」はこの矢印によって、「caffein」と変換されます。

すると、字数は「?」の数と同じ7となります。

 

よって、答えは「caffein」でした!

 

 

ということで、今回のオマケ謎においては、

添えられた記号を頼りに過去の謎を探索して8×8マスの盤面2種類を見つけ出し、それらを重ねた上で「【ルール】」を特定して従うことで、「かふぇいん(カフェイン)」という答えを導いた後、「これまでの記事にあった謎の傾向」を踏まえて「最後まで考え抜」くことで「⇨」の規則を使って変換すべきことに気付き「caffein」を送信した方

が、正解者でした!

 

 

せっかくフォームまで作ったので発表させて頂きましょう…

 

 

正解者は、2名!!

 

とくめ~さん(@7sinogonbay

気楽さん(@tyokkura123)

 

でした!

おめでとうございます!

 

他にも、解いて下さった方々、ありがとうございました!!

 

 

 

実は、6/25の謎を作った段階ではこんな謎を作ることは想定していなかったので、相当苦戦しました…

本当は、矢印の前後で(表記だけでなく)日本語→英語としたかったり、途中の指示文を「鏡の真上」としたかったり、、、色々と拘りきれなかった部分もあるのですが、初の試みということでお許しください。

 

 

出題時の記事で触れた「マス目の数」、「記号」、「特殊な日本語表現」や「オープニングでの大謎ヒント」に注目する練習になれば良いな、と思います。

 

 

 

以下は細かいことなので細かい字で書きますが、一応拘ったりしたポイントです。

「鏡」なのか「壁」なのか

6/25の謎において青の斜線は「鏡」と定義されているため、盤面を重ねる上では「鏡」のままですが、

「【ルール】」においては青線は「壁」なので、「鏡は鏡であるが、経路決定の上では【ルール】に従って壁として扱え」ということになります。

 

・英字と仮名の表記

実はこれまでの記事でも、英字で表記すべきものは解答も英字で、漢字や仮名で表記すべきものはその表記で解答を発表していました。

そこはこの謎のためにやっていたわけではありませんが、普段から答える側としても「何を」「どう」答えるべきなのか、に拘っているところです。

 

・caffeinかcaffeineか

カフェインの綴りは"caffeine"というものもあり、一応その迷う余地をなくす意味も兼ねて「?」の数を7にした、という部分もあります。

ただ、そこは本旨ではなく、あくまで違和感を与えるヒントとしての「?」、そして「⇨」の意味に気付けるか、というところが問う謎ですので、"caffeine"も正解判定としています。 

 

 

またこういうものを作る機会があれば、今度はもう少しきちんと構成を考えてから小謎も準備したいと思います…!

そうしたら、公演でも役立つ「これ、後で使いそうだな」という感覚も鍛えられるブログになりますかね。笑

 

では!

 

襲いくる二重の恐怖!『雛見沢雛見沢脱出計画(ヒナミザワ・エスケープスキーム)』(よだかのレコード)の感想

前回は感動で泣ける公演でしたが、今回は怖くて泣けそうな公演、『雛見沢脱出計画(ヒナミザワ・エスケープスキーム)』の感想です!

 

 


【こんな人にオススメ】
・物量に押し潰されそうな謎解きが好き!

・ホラー×謎解きイベントに行きたい!

ひぐらし大好きなのですよー、にぱー☆

 

 

 

火〜木曜限定公演ですが、8/29まで遊べます!

記事公開時点では、8月終わりはまだ若干チケットがあります!

 

大好評により、9/26までの延長が発表されました!

まだチケットは全ての回で残アリです!(9/4時点)

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/8/8(木) 20:00
公演名: 雛見沢脱出計画

制作団体名: よだかのレコード
タイプ: ホール型
制限時間: 60分
チーム人数: 5人

価格: 3,300円/人 (当日券は+500円、)

 

体感難易度: 7/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

公式サイト: https://www.yodaka.info/event/1906higurashi/

 

ストーリー

6月のとある日、
趣味の山歩きの途中で足に怪我を負ってしまったあなたは、 何とかたどり着いた「雛見沢」という村で、怪我が治るまで暮らすことにした。

竜宮レナ」や「園崎魅音」といった村の少女たちとも仲良くなり、
年に一度行われるという「綿流し」のお祭りを楽しんだ。

しかし、その祭り以降、妙に体調が悪い気がする。
心霊的な何かを感じ、ついには幻覚すら見えるようになってきた。

恐怖に駆られて一度は家に引きこもってしまうが、意を決して雛見沢から出ようとする。
その時、レナが家にやってきた。
怪我が完治していないのに山を降りるのは危険だと言っているが・・・・・・?

どうやらこの地には、村人が隠している恐ろしい秘密があるらしい。

謎を解き、情報を集め、雛見沢から脱出せよ!

(公式サイトより引用)

 

今回は、『ひぐらしく頃に』とのコラボ公演。

原作は、とある村落で発生した連続怪死・失踪事件を描いた連作式のミステリーで、PCゲームから派生して、漫画やアニメにもなり人気を博しました。

 

私も漫画を読んだことがありますが、この作品、結構なホラーです。

ホラーが得意でない人間として言うと、夜一人で、なんて絶対にやめた方がいいやつです。

 

 

しかし、公演の評判はとても高く、今回も未参加の仲間を探すのに相当苦労したほど。

 

2018年の初演時、よだかのレコード史上最も参加者数が多い、そして再演を含めても最も成功率が低いというこの公演。

 

二重の怖いもの見たさで、参加を決めたのでした…

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感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

 

 

開始前、チームで席につくと、恐らく全員が思うことがあります。

 

 

書類整理用に使うものが尋常じゃなく多い。

 

 

既に謎への恐怖を感じ始めたところで、オープニングへ。

 

オープニングから結構なホラーです。

漫画やアニメほどではありませんが、ある程度は想定した方が良いかも…

 

 

謎とストーリー、両方の怖さを植え付けられたところでゲームスタート!

 

 

しかし、そこは謎解きが好きなメンバー。

大量の謎を怖がりながら、顔は笑顔です。

ホラー要素も、解き始めると一旦忘れます。

 


進めば進むほど増えていく情報とモノに押し潰されそうになりつつも、役割分担が上手く働き、15分ほど残してラストに辿り着きます。

 

 


しかし…

 

 


分からない。。
断片的に成功のための理解は形成されていますが、まだ足らない…

 


情報の多さから迷走しかけるのを互いに軌道修正しながら、少しずつ方針を絞りこみます。

そして、残り5分を過ぎ…

 

 

!!!!!

 

 

ホラー要素も相俟っていつも以上に追い込まれる中、ある一言をきっかけに最後のピースが揃います。

 

 

気になる情報は他にもありながら、タイムアップ!
そのまま最終解答の提出となりました。

 

 

 

結果は…

 

 

 

 

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成功!!!

残り1分、滑り込みでの成功でした。

 


解説を聞くと、気付いていなかった作りこみも多数…
思わず感嘆の声が漏れます。


エンディングでは、原作の設定と矛盾しないような配慮も感じつつ、困難を乗り越えた達成感や充実感が込み上げました。

 

 

謎は、一つ一つの小謎は難易度が抑えられているものの、とにかく数が多い!
そこに加えて、アイテム類も溢れかえります。


「謎のボリューム」「使うモノの多さ」、今回はその両方の意味で「物量が多い」公演でした。

 

それだけに、役割分担と情報共有が上手くハマればとても気持ち良い!
初めてのチーム構成ながら、各自が得意とする部分を自然と引き受けられたように思います。
これぞ謎解きの醍醐味ですね。

 


また、周到なまでに理屈が詰められていたところも非常に好きでした。


個人的には、論理構成の緻密さは謎解きにおける納得感や満足度に直結すると思っているので、その点も人気公演たる所以かな、と思います。

 


物量と演出による二重の恐怖で彩られた緻密な謎解き、『雛見沢脱出計画(ヒナミザワ・エスケープスキーム』でした!

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

 

ちなみに、30記事目の謎は別途記事を丸々使って解説を書きます!

そちらも、まだという方はぜひこちらから解いてみてください!!

 

 

アルファベットの組み合わせがそれぞれ、「舐めるもの」と「食べるもの」を表しているようです。

 

「CとY」という字の並びと「舐めるもの」、というところから、"CANDY"を連想できるかがポイントでした。


それができれば、「と」を"AND"に変換すべきことが分かります。

 

同様に「PかK」も、「か」を適切な英語に変換して「食べるもの」になるとすれば、"OR"として"PORK"を作るのが良さそうです。

 

これを踏まえて、"PとかA"を変換した「PANDORA」が答えでした!

 

 

余談ですが、今回1, 2行目の例示2つでは「→」を使い、3行目では「=」を使いました。
これは、例示では単語そのものでなく「舐めるもの」などの連想ワードが示されているのに対して、答えとしては変換後の単語そのものを問うていることを示す為でした。(そうでないと厳密には「PANDORA」から「〇〇なもの」を考えて答えないといけなくなる。)
異なる記号により異なる変換規則を定義することも多いですが、今回は変換規則が明らかに1種類なので、答え方の迷いをなくす方を優先した、というわけでした。

 


 

 


では、今回の謎です。

 

 

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解答・解説は次回。では!