なぞときロジック

各記事にオマケ謎ついてます。 読んだら成功率が上がるかも…!?

様々な困難を乗り越えてミッションを遂行せよ! 『南スーダン救出作戦』(タカラッシュ)の感想

今回は、厳しい状況の中より多くの人を救うことを目指す『南スーダン救出作戦』の感想です!

 


【こんな人にオススメ】

・次々とミッションをこなしていくタイプのゲームが好き!

・謎解きを通じて普段触れられない世界を知りたい!

 

 

この公演、初演は2019年3月でしたが、2019年10月にセミナーとの2部構成プログラムで再演されます!

(謎解きのみの参加も可能なようです。)

 

詳しくはこちらをご確認ください。

NPOインプットサロン #6『ビジョン・ミッションを体感する!参加したくなるゲームの作り方』 | Peatix

 

感想で書きますが、身近ではないものでも「体感」をもって学べる、という点で謎解きの果たす役割が大きいと感じたので、セミナーの内容にも興味が沸きます!

 

 

  

 

 

 

今回参加した謎解き

参加日時: 2019/3/24(日) 10:00 
公演名: 南スーダン救出作戦 ~答えは変えられる~

制作団体名: タカラッシュ
タイプ: ホール型
制限時間: 60分
チーム人数: 4人

価格: 無料 (初演時。再演はhttps://peatix.com/event/1307717?lang=ja参照)

 

体感難易度:  4/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)

初演時公式サイト: 

http://www.takarush.jp/promo/msf/

 

 

ストーリー

世界で一番新しい国、南スーダン

人道危機が広がり、約200万人の人々が避難民となった。
アナタはここに国境なき医師団のスタッフとして派遣された。

その使命は、数日前の戦闘によって大きく破壊された北東部において、被害状況を調査し、病院や国内避難民キャンプで医療援助をして、一人でも多くの命を救うこと。

なお、現地は依然として非常に危険な状況にある。
細心の注意を払ってミッションにあたること。 

(初演時公式サイトより引用)

 

国境なき医師団とのコラボってどうなるんだろう、と思いつつも、無料だし、タカラッシュだし、ということで参加を決めたのでした…

 

 

 

感想

(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)

 

 

 

 

 

 

 

公式サイトにもあるように、チーム4人でそれぞれ4つの異なる役割を担うため、誰が何を担当するかを決めます。

 

 

ルールや注意事項の説明を聞くと、ゲームスタート!

 

 

 

序盤から、通常の謎解き以上に役割分担が重要です。

 

また、焦燥感や緊迫感の中でも冷静にミッションをこなしたり、適切に優先順位をつけなければならないことも。

 

謎自体は難しくないのですが、そんな状況の中で自分の役割を全うするのに精一杯で、仲間が何をやっているのかすら把握できていない時間さえありました。

 

 

そして、あっという間に制限時間が終了!

 

 

 

果たして結果は…

 

 

 

 

3位!

(こちらも公式サイトにあるように、多くの「希望の種」を集めることが目的であるため、成否の概念はありません。また、上位チームは発表されたものの、これを競うことを主眼としたものではありません。)

 

 

途中、焦りからか普段ならできるであろうことができなくなっている場面がいくつかありました。

 

しかし、それもまさにこの公演の狙いなのでしょう。

 

国境なき医師団による医療・人道援助では、時が経つにつれて救える命が減ってしまう状況下で、しかも、様々なトラブルや危険に晒されながら活動することになる、と解説で触れられていました。

 

様々な困難による重圧や焦りと闘いながら支援活動を遂行することの難しさを疑似的にでも味わえたことは、とても学びが深かったように思います。

 

また、サブタイトルである「答えは変えられる」という言葉にも強いメッセージが込められていました。

 

謎解きをやったことのある人なら、このフレーズが謎解きにおいて持つ意味は想像がつくと思いますが、この公演においてはまた別の重要な意味を持ちます。

 

全体テーマや事前の映像資料によって南スーダンの実情を学び、謎解きを通して国境なき医師団の活動の一端を知ることで、そのもう一つの意味を実感しました。

 

具体的な捉え方は人それぞれだと思いますが、だからこそ多くの人がそれについて考えることに意義があるのだと思います。

 

 

謎解きを通して国境なき医師団の活動を体感する、『南スーダン救出作戦』でした!

 

 

 

 

 

オマケの謎

まずは前回の解説から。

(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)

 

他の紙に隠れて問題の一部が見えなくなってしまったようです。

紙をどかしても良いのですが、せっかくメタ解き記事の謎なので、このままメタ解きしてみましょう。

 

どうやら、赤丸で示された部分の名称を解答欄に埋めていけば良さそうです。

 

日本語の「ひじ」や「はら」では明らかに字数が足らないので、英語にしてアルファベットで埋めることを考えます。

すると、Bはelbow、Cはstomachになりそうです。

 

解答欄の上方も下方も隠れているので、どう埋めていくか確定できませんが、少なくとも左から1列目と4列目にはBもCも入らないことは分かります。

 

見えているマスの数が5と6なので、2列目にelbow、3列目にstomachを入れて素直に左からアルファベット順で埋めると仮定して進みましょう。

 

すると、腕と頭部の赤丸が残ります。

今度は字数が3と4だというのは見えているので、赤丸に対応する英単語としてarmとheadを採用すれば解答欄を埋められそうです。

 

3文字のarmを1列目に、4文字のheadを埋めて矢印の箇所を読むと、「meta(メタ)」。

 

記事本文に書かれていた通り、4つの単語は人間の身体部位で一貫しているし、答えの単語は記事テーマに沿っているので、初めの仮定も問題なかったようです。

 

よって、答えは「meta(メタ)

 

 

 

…ではありませんよね。

 

 

よく見ると、4列目の一番下のマスの右隣には、まだマスがあることが分かります。

しかも、答えになる部分を指すはずの太枠も、4列目の右側の縦線にはなく、さらに右に続くことを示しています。

 

また、解答欄のマス目の上に、どの単語を埋めるかを示すアルファベットが並ぶはずが、それはありません。

並んだマスのうち最も高い位置に合わせて横一列にアルファベットがあるにしても、見えている中で最も高く位置する1列目や4列目の上にも丸々1マス分以上のスペースが 空いていることにはやや違和感が残ります。

 

これらから導かれる仮説は、「解答欄は4列ではなく、5列目(以降)があるのではないか。しかも、その中には、1列目や4列目より1マス(以上)高い位置から始まる列があるのではないか。」というものです。

 

 

しかし、埋めるべきものを指していた赤丸は4つしかありません。

つまり、赤丸が足らない…

一体どこに隠されているのでしょうか。

 

 

ここで、発想を切り替える必要がありました。

赤丸が見つけきれていないのではなく、1つの赤丸に2つのアルファベットが振られている、と。

 

そうだとすれば、可能性があるのは赤丸を指す矢印の端が見えていない腕と頭部です。

 

スペースからして、4列目より右に列があるとしても2列、また、上にマスが入るとしてもプラス2マスまででしょう。

さらに、先程の仮説から、もし5列目が1列目・4列目より高い位置から始まっている列だとすれば、5列目の最も下のマスの位置は確定しているいるため、入るのは5〜6文字の単語です。

 

そして、既に埋まっている"meta"に1文字若しくは2文字加えて一般的な単語にしなければならないことも踏まえる必要があります。

 

さあ、Eに当てはまる単語は何でしょう?

もちろん確定できる筈はありません。

候補がありすぎますね。

(赤丸との対応まで考えるとそこまで多くないのですが、このフレーズを「そのまま」使いたかったので…)

 

 

そんな時は、公演でいえばオープニングでのヒントに当たる(?)記事本文も思い出すと…

 

 

 

解答欄はこう埋まります。

 

 

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記事本文、 例1で挙げた「スマイル」ですね。

 

というわけで、答えは「metal(メタル)」でした!

 

 

正直あまり綺麗に正解させる気がないオマケ謎でした。

"meta"に1文字または2文字加えてできる一般的な英単語は"metal"しかないので、Eに何を埋めるか分からずとも、答えはまさに「メタ解き」することができたわけですが…

 

メタ解き記事の謎なので、寛大な心でお許しください。

 

 


そして、今回の謎です。

 

 

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解答・解説は次回。では!