巧くて気持ち良くて面白い!『「エグミ公国からの脱出」…からの脱出⁉︎』(ENIG-ROID)の感想
今回は、『「エグミ公国からの脱出」…からの脱出⁉︎』の感想です!
鉤括弧の使い方が公式と逆なのですが、普段公演名に二重鉤括弧を使っているのでそちらに合わせてしまいました。
【こんな人にオススメ】
・試行錯誤しつつもテンポ良く進める謎解きが好き!
・解説で爆笑できる謎解き公演って何⁈
今回の東京再演は終わってしまいましたが、完売&大好評だったため、再々演に期待しましょう!
今回参加した謎解き
参加日時: 8/24(土) 10:00
公演名: 「エグミ公国からの脱出」…からの脱出⁉︎
制作団体名: ENIG-ROID(エニグロイド)
タイプ: ホール型
制限時間: 60分
チーム人数: 5人
チケット価格: 3,000円/人 (東京再演時)
体感難易度: 5/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)
過去チケットサイト:
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/017c0f10dztum.html
ストーリー
彗星の如く現れた姉妹サークル「EGMI-ROID」の初公演!
カードを介して紡がれる物語。
小さな国に隠された大きな悪意。
あなたはこの物語を完結させることができるのか───…という宣伝文句に惹かれて参加したはいいが。この公演、なんだかアヤシイ予感……?
(チケットサイトより引用)
感想
(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)
自分たちが置かれた状況(ストーリー)の確認から、独特の設定が光ります。
そして、その演出がまた巧い…!
すっかり引き込まれたところで、ゲームスタート!!
システムに慣れるまでやや時間がかかったものの、一度要領を掴んでからはどんどん突き進んでいきます。
チームメンバーの閃きが上手く繋がって、そのままラストへ。
結果は…
成功!
そして、この公演の感想を語る上で絶対に外せないのが、解説です。
今までに参加した200ほどの公演の中で、最も笑いが起こった解説だったと思います。
本質はしっかりした謎解き解説なのに、笑えるポイントの波状攻撃…
いま思い出してもまだ笑ってしまう強烈なものがいくつもあります。
いやー、面白い。面白すぎる。
謎の方は、まず根幹をなすシステムがとても楽しいものになっています。
回すのはめちゃくちゃ大変そうなシステムですが、スタッフさんがその対応に熟達していて、テンポの良さが非常に爽快!
個々の謎を取ってみても、複雑すぎることなく、良質な閃きを与えてくれるものばかり。
総じて、ストレスなく取り組めて、とても気持ちの良い謎でした。
設定・演出の巧さ、システム・謎による気持ち良さ、そして解説の面白さと、3拍子揃った『「エグミ公国からの脱出」…からの脱出⁉︎』でした!
オマケの謎
まずは前回の解説から。
(まだ問題を見ていない!という方はこちらから)
スケルトン(マス目に文字を埋めていくパズル)のようですが、そのままでは明らかに埋まりません。
全体的に語群の単語に比してマス目が少ないことかは、まずは単語を縮めることを考えましょう。
日本語で字数を短くするといえば、まず浮かぶのは漢字表記ですね。
「ちらし」や「おかしら」は漢字が確定しづらく一般的でもないこと、さらにはそのままでも「ら」を共通の字として持っており左方で交差させられることから、一旦後回しにして、他を漢字にしてみると「美男子」、「古井戸」、「湖」、「大仏」となります。
(「だいぶつ」と「ふるいど」も「い」で交差させられますが、「漢字への直しやすさ」も考慮する、というイメージです。)
ここで、「古」という字/パーツが「古井戸」と「湖」に共通していることに気付ければ、右下の3マスの交差にこの二つを入れることができます。
また、2文字は今のところ「大仏」のみなので、これを右上に入れましょう。
漢字になっていない「ちらし」と「おかしら」は残るマスの中で交差させられるので、やはりそのまま埋めてみましょう。
すると、残るは「美男子」ですが、「男」の下半分はカタカナの「カ」のようにも見えます。
以上を踏まえると、このように語群の言葉を全てマス目に埋められます。
あとは、指示通り太枠部分に入る言葉を考えます。
「チ◯仏」…では、一般的な言葉はなさそうです。
しかも、「答えは4文字」との指定も。
ここでも、これまでマス目を埋めてきたような発想を使いましょう。
「仏」という字はカタカナの「イ」と「ム」のように見えるので、これを2文字に分ければ字数の条件も満たせそうです。
よって、「チ◯イム」となる言葉を考えて、答えは「チャイム」でした!
そして、今回の謎です。
解答・解説は次回。では!