イクスピアリで「夢の」謎解き! 『GOOD NIGHT COMPANY』(タカラッシュ)の感想
今回は、イクスピアリで行われた初の謎解き公演『GOOD NIGHT COMPANY』の感想です!
【こんな人にオススメ】
・夢の世界で夢のような謎解きをしたい!
・可愛いキャラクターや心温まる物語が好き!
・とにかくイクスピアリが好き!
今回参加した謎解き
参加日時: 2019/6/16(日) 13:00
公演名: GOOD NIGHT CIMPANY
制作団体名: タカラッシュ
タイプ: スタジアム型
制限時間: 60分(より少し長め)
チーム人数: 自由
価格: 4,000円
体感難易度: 6/10 (1=超カンタン → 10=激ムズ)
公式サイト: http://blacklabel.takarush.jp/event/ikspiari/
ストーリー
「Good Night Company」、ここは人々が眠りについたときに見る「夢」を創り出す会社です。
対象になるのは「眠りについた人々」。彼らはスリーパーと呼ばれ、毎晩無作為に選ばれます。そして、選ばれた【今晩「夢」を見てもらうスリーパー】に「良い夢」を企画・演出し、夢が終わるその時まで、夢の世界を楽しんでもらうことを仕事にしております。
アナタは、この会社に勤める新入社員。そして今日は、一年に一度最高の夢を決める「ユメデミー賞」の日です。アナタが勤めるグッドナイトカンパニーは、経営危機に陥っているため、アナタは、ユメデミー賞の優秀賞を目指し、今宵、大いなる野望を胸にメガホンを取るのでした。(公式サイトより引用)
謎を制作しているタカラッシュは以前感想を書いた周遊型の『小人の隠れ茶屋』の製作もしていた団体さんですね。
周遊型が多い団体さんというイメージでしたが、今回はスタジアム型、しかも、会場はこれが初の謎解きイベント開催となるイクスピアリ!
「周遊型」や「スタジアム型」って何?という方はこちらもどうぞ!
シネマイクスピアリ内、300席以上あるシアター4が満員になるだけの枠がありながら、2日間4公演のみの開催ということもあり、早々にチケットは売れていました。
というわけで、現在はもう参加できない公演ですが、再演を熱望する声は多いので、きっと…!
(2019/7/2 追記)
大好評につき、常時楽しめる周遊型の謎解きとしてリメイクされることが発表されました!
感想
(以下、ネタバレなしの感想ですが、雰囲気等が分かってしまうのも避けたいという方は閲覧注意です。)
まず、シアターの大画面で観るオープニング、そして、ストーリーにある「ユメデミー賞」の会場という設定に違わぬ華やかさ!
開始前からテンションが上がっていきます。
設定はなかなかにファンタジックかつキャラクターも可愛らしいのですが、イクスピアリという場所柄もあり、不思議と物語に入り込んでしまいます。
イクスピアリ内を周る場面もあり、「何度か訪れたことがある」程度だった私は、地図を見てもイマイチピンとこないところもありました。
ただ、見慣れぬ場所だからこそ世界観を損なわないで楽しめたと思います!
これは、周遊型でも同じようなことが言えますね。
謎は、全体的に難易度は抑えられているものの、解き進めると徐々に本格的になっていきます…
そして遂にクライマックス、恐らくここが最後の難関だろうというところで、初めて手が止まります。
うーん…………
こういう時は、基本に立ち返って、状況を整理して…
!!!
理屈で詰めていく私と、直感派の同行者が、ほぼ同時に最後の一手に手をかけます。
思い付いたことを実行し、確認…
うん、間違いない!
そう確信して、制限時間を15分ほど残して最終解答を提出します。
果たして結果は…
成功!
見事ユメデミー賞を受賞です!!
ラストはタカラッシュブラックレーベルらしく、思わず「おぉ…!」と声の漏れる仕掛けが待っていました。
美しい!
そして、エンディングではホロリとくる演出も…
謎の綺麗さも相俟って、二重の意味で感動的なラストでした!
300人超の参加者のうち、成功者は132名とのことでした。
私は2人チームで参加しましたが、難易度やボリューム的には2人か3人が丁度良かったかな、といったところです。
余談ですが、ラストの仕掛けが美し過ぎて、分かりやすくなってしまった、という現象が起きている気がしました。
Twitterの感想などを見ても「解けなかったけど、こうなって欲しいという考えで強引に」や「メタって突破」といったものが散見されました。
美しすぎる謎も考えものですね…
ただ、決してとっかかりがないわけではなく、その想定された解き筋もとても綺麗なものでした。
一つ一つ理屈付けて考えていくことで正解に辿り着けるようになっているので、ピースがカチッとはまっていく快感を味わわずして終わってしまうのはもったいないです。
再演された際には是非、夢が叶う場所(の近く)で、ユメデミー賞を狙ってみては⁉︎
オマケの謎
まずは前回の解説から。
(まだ問題を見ていない!という方はこちらからどうぞ。)
様々なフォントの平仮名が並んでいます。
「ちょうど2つあるもじは?」と問われているので、各文字の数を数えてみましょう。
ちょうど2つあるのは、「こ」「ば」「あ」。
よって、答えは「こばあ」…ではありません。
この3文字、どう並べ替えても意味のある言葉になりません。
一体何がいけなかったのでしょうか。
ポイントになるのは、やたらと平仮名の多い問題文。
そう、散らばっている仮名だけがカウントの対象とはどこにも書かれていません。
「ちょうど2つあるもじは?」の中にも「あ」の文字があります。
2行の問題文を含めても、他にはちょうど2つある文字はありません。
しかし、答えは3文字という指定があります。
2つある文字は2つ、「こ」と「ば」だけ…「こ」と「ば」……
というわけで、答えは「ことば」でした!
ちゃんと「答えは3文字の”言葉”」と書いてあったから簡単でしたね!
(ちなみに、今まで答えの字数を指定する時は「○文字の言葉が答え」だったりしました。語順によって意味が変わるわけではありませんが、違和感から「何か意味がある」はず、と考えるというのは謎解きではよくある考え方です。)
そして、今回の謎です。
解答・解説は次回。では!